お知らせ
次回からは「Beehiivで配信予定」というお知らせをしましたが、結論から言うと中止しました。理由は、送信元のドメインが変わるとドメイン評価が下がり迷惑メール扱いされ、読者に負担を与えてしまう可能性が大きかったです。また別プラットフォーム移行は考えますが、当面はSubstackにてカスタムドメインを利用予定です。
試験的に、今回のニュースレターに関して音声解説を加えてみました。音声が若干プツプツなっています。音声解説のニーズがあれば、読者の声を参考に改善させていただきます。🙇♂️
イーロン・マスク率いるxAI社から、Grok3というXから利用できる新しい生成AIが発表されました。
このニュースレターでは、以前生成AIの新しいモデルが出るたびにいくつか紹介してきましたが、単なるモデル紹介には消極的な考えを持つようになっています。
理由は、既にそういった解説メディアが複数あり、ぼくが解説する意味があまりなく、差別化も難しい領域だと感じたからです。
しかし、今回発表されたGrok3は、ニュースレターを書く身としても、Xを利用する全ての人にとって、他の生成AIと比較して、「かなり強い優位性」を持っており、便利なAIだと感じています。
そういった背景から、Grok3の特徴やぼくなりに考える具体的な使用方法を語る意義がありそうと思い、このニュースレターを書くことにしました。
今回もぜひ最後までご覧いただけたらとても嬉しいです。
怖いほど賢いと称されるGrok3、他の生成AIと比較した優位性は?使い方解説する
Grok3の概要
以下のような回答が得られました。DeepSearchを利用しています。
調査結果から要点をまとめると、
ベンチマーク結果の詳細
OpenAIから今後出されるOpenAI o3を加えた比較表は以下のようになっています。
xAIのAPIドキュメントを見ましたが、まだAPIは解放されていませんでした。公開はもうすぐのようです。
ちなみに、いまxAIでは5ドル分をデポジットすると、API用の150ドル分の無料クレジットを受け取ることができます。Grokを使って何か開発をしようと考えていたので取得しておきました。条件として、データトレーニングをオンにすることが求められます。
Xの投稿をリアルタイムに取得したDeep Research機能が持つ優位性
Grok3は、Xを活用してユーザーの投稿をリアルタイムに取得する独自の機能があり、これが最大の優位性です。今のところ無料で使用できますが、恐らくX Premium+を利用するユーザーに限定されることになると思います。
プロンプトは以下のように入力してみました。推論ができるモデルは指示(簡潔)、条件、コンテキストを与えるといいそうです。
結論から言うと、リアルタイム検索による文章をまとめる能力は、OpenAI Deep Researchの方が断然上位です。
しかし、Xのリアルタイムの情報を取得できることで、いまX上で話題にされていること、その理由を取得して解説してもらえることは、OpenAI Deep Researchではできません(XがAIによる他の生成AIのクローリングをブロックしているため)。
そのため、リアルタイムで、人々に何を興味を持ち、話題にしているかを知リたい場合は、Grok3が現時点で最高であると思います。
恐らく、今後もブロックは継続されるはずなので、このような優位性が崩れない限り、コンテンツクリエイターにとっては、最強のリサーチツールの一つといえると思います。
Grok3の特徴
Deep Research機能を選択すると、30秒で45ものソースを取得してまとめてくれました。
ソース先をクリックすると、一覧表示されるため取得したソースの確認はかんたんです。
ただ、プロンプトの指示では、「X上の投稿を優先して」と伝えたにも関わらず主にWebページを検索していました。このあたりは、まだ精度が低いようです。
しかし、以下のような使い方をすると、きちんとXの情報を取得して回答を生成することができました。
取得した結果は、以下のとおりでした。
詳細な結果が気になる方は、以下のプロンプトをコピーして、Grok3のDeepSearchを試してみるとよいです。
2025/02/20現在で、X上の世界で流行しているブロックチェーン、暗号資産関連の話題を10コ教えて下さい。一つ一つはできるだけ詳細に解説し、なぜそれが話題となっているのか理解できるような説明をしてほしいです。
Grok3まとめ
Grok3を実際に使用すると、調査スピードの速さに驚きます。45ものソースを調査するには、GeminiのDeep Researchでは3分くらい、OpenAIでは5分以上は掛かると思います。
ただ、その分出力された文章は、深い分析がされておらず、要点をまとめてくれた、という印象でした。
結論としては、X上のリアルタイムな情報や話題になっていることをサクッと調べて概要を把握する→必要に応じてOpenAI Deep Researchで追加調査が、現時点では理想的なリサーチフローだと感じました。
今回は以上です。
では、また👋
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