今回は、AIやテックビジネス関連のニュースをまとめを掲載しました。
クリプトでは、トランプ大統領が公式ミームコインを発行し、お祭り騒ぎになっていました。現時点ではCoinGeckoによれば時価総額約7bドルほどになっています。米国でビットコインの準備金法案が通ることが今後の相場の分水嶺となるなか、トランプがこういうムーブをして本当に大丈夫なのだろうか、という不安はあります。が、ブル相場で利益を持ち帰りたい人は、斜に構えずしっかり順張りするのも必要というのが、ぼくの考えです。
AI関連では前回はAIエージェントの可能性について触れました。以下のリンクから。
今回からは急速に発展しているAI領域のキャッチアップに役立てられること、ビジネスや投資に活かせるような情報を提供することを目的に、よりAI関連の情報を充実させることにしました。
なお、ビジネスや投資に活かすという観点では、現在は日の目を浴びてはいないが、将来有望となる可能性のある技術に焦点を当てるような機会も意識的に作っていきたいと思っています。特に、
原子力エネルギー
量子コンピューティング
プライバシー(zkp,fhe)
の領域は特にアンテナを張っていこうと思っています。
領域は読者の反応を見ながら調整していこうと思います。よろしければ、いいねやコメントをお待ちしております。
Butterfly 🦋📩 未読メールのストレス、ニュースレターの消化不良から読者を解放するマイクロSaaS
新しくプロダクト(マイクロSaaS)を開発するために、ChatGPTなどを使って、仕事の合間にコツコツと開発を進めています。
筆者はSaaSを開発しています。ウェイトリストの参加は上記の記事からお願いします。
Research in this week
Microsoft AutoGen v0.4: A turning point toward more intelligent AI agents for enterprise developers
Microsoftの開発するAIエージェント、AutoGen(バージョン0.4)に関する分析記事です。
AutoGen v0.4の最大の特徴は、非同期イベント駆動型アーキテクチャの採用です。これにより、エージェントは複数のタスクを同時に実行でき、開発者は効率的かつ高速にシステムを構築できる、といいます。
例えば、データ収集、解析、レポート生成をそれぞれ担当するエージェントが並行して動作することで、全体のパフォーマンスが向上できるようです。
MicrosoftのAutoGenは、一般的開発者向けに普及している既存のLangChainやCrewAIと比較して、Azureとの緊密な統合とエンタープライズ向けの設計が強みで、これにより、Microsoftのエコシステムに既に組み込まれている企業にとって、AutoGenは頼りになる選択肢という点が優位性となっています。
多くの企業がAIエージェントの導入に際してデータインフラストラクチャの整備やセキュリティ、スケーラビリティの確保に課題を抱える中、MicrosoftはAutoGenを通じて、これらの課題に対するソリューションを提供し、エンタープライズAIの普及を後押しするような存在となる可能性が言及されています。
Microsoft opens testing for Windows AI search
Microsoft は、Windows 11 Insider テスター向け新機能で、AI搭載の検索機能をリリースすることを発表しました。
ユーザーがより自然言語でローカル ファイルを検索できるようなるようです。なお、他の Microsoft AI 機能と同様に、この機能を使用するには Copilot Plus PCを利用する必要があるとのこと。
Copilot Plus コンピューターの NPU チップのおかげで、インターネットに接続していなくても機能するところが特徴です。検索はインデックス作成を選択した場所にあるファイルに対してのみ行いますが、設定で拡張することができ、マシン全体をインデックス化することも可能です。
この機能は最終的に OneDrive に保存されているクラウド データも対象に拡張される予定とのこと。
Perplexity AI submits bid to merge with TikTok
Perplexity AIが、米国でのTikTok禁止が現実味を帯びる中、TikTok USとの合併を提案しています。
PerplexityのCEOアラヴィンド・スリニヴァス氏は、PerplexityとTikTok USを統合した新企業の設立を目指しているとのこと。
この合併により、Perplexityは自社のAI検索エンジンにより多くの動画コンテンツを取り入れることが期待されています。
Perplexityは、エージェント型のAI検索エンジンツールですが、動画的なコンテンツはほぼありません。スマートフォンでの普及にあたってはTikTokのようなショート動画は有効なため、モバイルの普及を拡大する狙いがあるのかも知れません。
As Gen Z job applicants balloon, companies are turning to AI agent recruiters
AIスタートアップのMakiがAIを活用したリクルートメントプラットフォームで注目を集めています。Makiは、会話型のスキル評価ベースのAIエージェントを用いて、求人面接や候補者のフィルタリングを行う、HR領域のプロダクトを開発しています。
同社はイギリスのBlossom Capital主導で2,860万ドルのシリーズA資金調達を完了し、既存の投資家DST Global、Frst、GFC、Picus Capitalも参加しています。
Makiは、音声、ビデオ、テキストを通じて候補者と対話し、採用プロセスを効率化します。同社のプラットフォームは2024年に300%以上の成長を遂げ、H&M、BNPパリバ、PwC、Deloitte、FIFA、Abercrombie、Capgeminiなど50以上の市場で採用契約を獲得しており、異例の成長をしています。
候補者に対して個別のフィードバックを提供し、次回の応募に向けた改善点を提示することで、ブランドの良いイメージを保つことを目指しており、ニューヨーク州による監査で、MakiのAIは人間よりも人種、性別、年齢に対する偏見が少ないことが報告されています。
AIを利用したとしても、法令遵守の姿勢を維持させることは現時点では制御することができている例といえます。
Blossom Capitalのマネージングパートナー、オフェリア・ブラウン氏は、「Makiのエージェントは、大規模組織が効率と意思決定を次のレベルに引き上げ、HRがビジネス成功を推進する方法を再定義する可能性がある」と述べており、期待が多いいスタートアップです。
The first AI chip startup to go public in 2025 will be Blaize
NVIDIAの競合に当たるBlaizeは、元Intelエンジニアが2011年に設立したAIチップスタートアップで、エッジアプリケーション向けのAIチップの製造に特化しています。同社はカリフォルニア州エルドラドヒルズに本社を置き、2025年1月13日にSPAC取引を通じてNasdaqに上場する予定です。
Blaizeは、SamsungやMercedes-Benzなどから累計3億3500万ドルを調達しており、セキュリティカメラ、ドローン、産業用ロボットなどのスマート製品への統合を目指しています。
現時点では、BlaizeはNVIDIAと同じAIチップ市場で競争していますが、主に異なる市場セグメントに焦点を当てているため、直接的な競合というよりは補完的な関係にあると捉えることもできます。
OpenAI / ChatGPT のUpdate
ChatGPT’s newest feature lets users assign it traits like ‘chatty’ and ‘Gen Z’
OpenAIが、ユーザーがChatGPTとの対話をよりパーソナライズできる新機能を導入しました。新しいカスタム指示メニューでは、「おしゃべり」や「Gen Z」などの特性を指定でき、ユーザーの好みに合わせてAIの応答スタイルを調整できます。
この機能はまずChatGPT.comとWindowsデスクトップアプリで展開され、数週間以内にモバイルおよびMacOSデスクトップアプリにも拡大される予定です
OpenAI is trying to extend human life, with help from a longevity startup
OpenAIは長寿研究を支援するために、レトロ・バイオサイエンシーズ(Retro Biosciences)と協力し、新しいAIモデル「GPT-4b micro」を開発しました。
このモデルは、ヤマナカ因子と呼ばれる特定のタンパク質を再構築し、人間の皮膚細胞を若々しい幹細胞に変換することを目指しています。レトロ社はこの研究を通じて、人間の臓器構築や代替細胞の供給に向けた重要な一歩と位置付けています。
GPT-4b microは、GoogleのAlphaFoldとは異なり、タンパク質の形状予測ではなく、生物学的研究に特化したモデルです。OpenAIとRetro Biosciencesは、このモデルとその成果に関する研究を今後公開する予定です。
OpenAIのCEOサム・アルトマン氏は、AIが科学的発見を加速させる可能性について自信を示しており、GPT-4b microはその一環として位置付けられてるようです。
このような専門分野に特化したAIモデルは既にいくつも存在しているようで、
Med-PaLM:医療質問応答や診断支援に特化したAI
NVIDIA Clara:医療画像解析やゲノム解析
などがあるようです。
ChatGPT now lets you schedule reminders and recurring tasks
OpenAIは、ChatGPTの有料ユーザー向けに新しいベータ機能「タスク」を導入しました。この機能により、ユーザーはChatGPTにリマインダーや定期的なリクエストを設定できるようになります。
「タスク」機能は、ChatGPTがより自律的に動作するAIエージェントへの第一歩と見なされています。
「タスク」機能により、ChatGPTはスケジュールに基づいてウェブを閲覧することが可能になりますが、バックグラウンドでの継続的な検索や購入行為は行いません。
また、将来的にはコードの作成や旅行の手配が可能なエージェント「Operator」のリリースも計画されていると報じられています。
個人的には、日課にしたいジャーナリングを夜8時にリマインドするよう依頼しています。
今回は以上です!
読者の反応を見ながら内容を調整しますので、よろしければいいねやコメントいただけると嬉しいです。